春先、まだ芽吹く前の新芽を食べるツキノワグマ
(フルハイビジョン動画の切り出しです)
「冬眠明けのクマはお腹を空かせていて、気が立っているから危ない」という話をよく聞きますが、観察から言えるのは、この時期のクマはとても‟ゆったり”しているということです。
一日中眠たそうにしていて、活動する時間は限られています。
長い間、冬眠穴でじっと春を待って寝ていたのですから、
活発になるのにはそれなりに時間が掛かるのだろうと思います。
クマが本当に飢えるのは、餌資源が最も少なくなる夏の時期です。
この頃には、冬眠前に蓄えた脂肪の多くを使ってしまい、
痩せこけたクマをよく見かけます。
ツキノワグマ, Japanese Black Bear, Ursus thibetanus, Nikko, Japan / Apr.2014